先日、掛川市にあります「資生堂アートハウス」に行ってまいりました
1月15日〜3月29日まで「工藝を我らに」という展覧会が開催されています。入場無料なのは資生堂さん太っ腹です
「資生堂が提案する美しい生活のための展覧会」なのだそうで、オブジェのようにただ飾って鑑賞するだけの美術品が多い中、本来工芸品というものは生活の中で使ってこそのものだというメッセージを発信する展覧会です。
14代 今泉今右衛門、内田鋼一、松島巌など、現在活躍されている作家の作品をはじめ、資生堂が所蔵している工芸品を交えての展示です。
陶磁器、漆器、ガラス、木工など、点数は少ないのですが、上品で美しいものたちが展示されていました。
私が特に気に入ったのは松島巌の「コアガラス」という技法のガラス器です。レースを埋め込んだように見える不思議なガラス器。なかなか味わい深いものでした。
内田鋼一は、私の中では粉引の白い板皿っていうイメージだったのですが、そういうものももちろん有りましたが、今回のメインは金属器のように見える「プラチナ彩」。上絵にプラチナを使うことで金属器のような仕上がりになっています。良い悪いはともかくとして、きっちりと端正に作られていて参考になりました。
この展覧会は今回が第1回で、今後3年間に渡り開催していくものなのだそうです。工藝品を本来の居場所である生活の場に取り戻すというコンセプトは非常に共感できるものです。オススメの展覧会です。